鳥取県東部の基幹病院として、また地域に密着した総合病院として、すべての泌尿器科疾患を扱っており、学会で認められた標準的治療については、行えるよう努めております。
また、医療の原点に立ち返り、QOL(Quality Of Life :生命・生活・人生の質) を考慮し、インフォ-ムド・コンセント(説明を理解した上での同意) の上での医療を行いたいと考えています。
扱う疾患は腎、尿管、膀胱、尿道といった尿の通り道や、前立腺、精巣などの男性生殖器、さらに副腎といった臓器を扱い、内科的治療も外科的治療(手術)もおこないます。
腎結石・尿管結石に対しては、ホルミウムレーザーを用いた経尿道的尿路結石砕石術(TUL)と体外衝撃波結石砕石術(ESWL)を積極的に行っており、県内随一の手術実績です。
前立腺肥大症は多くの症例で薬物療法が有効になってきましたが、効果に乏しい場合はホルミウムレーザー前立腺核出術(HoLEP)を中心とした手術療法をおこなっています。
前立腺癌は最近増加傾向を続けていますが、早期発見のため前立腺の腫瘍マーカー(PSA)を測定し、組織検査と組み合わせて診断率の向上に努めています。治療としては手術療法(腹腔鏡)、放射線治療、ホルモン治療、化学療法を行っています。
腎臓・副腎に対しては内視鏡(腹腔鏡)を利用した手術を積極的に行っており、術後の負担の軽減、早期社会復帰をめざしています。
膀胱がんに対しては、経尿道的手術(TURBT)と腹腔鏡下膀胱全摘を積極的に行っており、進行がんに対しては化学療法を行っています。
2021年12月、低侵襲手術支援ロボット「da Vinci Xi」を導入し、泌尿器科領域での運用を開始しています。