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前立腺がん

前立腺がん

概要

前立腺について

どこにあるのか

前立腺は男性のみにある臓器です。くるみほどの大きさで、膀胱の下にあり、前立腺のなかを尿道がはしっています。

前立腺の働き
  • 精液の一部を分泌しています。
  • 膀胱と協力しておしっこを出すのを調整しています。
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PSAについて

前立腺がんの血液検査です。

  • 簡単にできる血液検査です。
  • 当院では約1~2時間で結果がでます。
PSAの値の目安

前立腺がんの可能性が高くなります。

PSA値(ng/ml) 所見
0.0~4.0 正常
前立腺がんの可能性はほとんどありません。
4.1~10.0 グレーゾーン
前立腺がんの可能性は20%~30%です。
10.1以上 前立腺がんの可能性は40%以上です。

※ 前立腺がん以外でも、前立腺肥大症や前立腺の炎症でも上昇しますので、あくまでも目安です。

前立腺がん

診断

前立腺に針を刺して組織を採取し、がんの有無を調べます。 (前立腺生検)

入院期間 3日
麻酔 静脈麻酔
合併症 血尿、血便
発熱
排尿困難
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進行度と治療

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治療

無治療経過観察:待機療法

定期的に(数ヶ月に一度)PSAを測定し、治療が必要と判断した時点で治療を開始します。

対象となる方
  • 悪性度が低い
  • PSAが低い
  • 癌の大きさが小さい
  • 他に重大な病気がある
  • 超高齢者 など

内分泌療法(ホルモン療法)

前立腺がん細胞を増殖させる働きのある男性ホルモンの働きを抑制します。
他の治療(手術や放射線療法)と併用することもあります。

外科的去勢

内科的去勢

手術療法(前立腺全摘除術)

根治治療で、前立腺と精のう腺を摘出します。
当院でも2022年2月よりロボット支援手術を開始しています。

合併症
  • 尿失禁
  • 性機能障害(勃起不全)
入院期間 7~14日
麻酔 全身麻酔

放射線治療

放射線をあてて、がん細胞を死滅させる治療法です。

外照射

体の外から放射線をあてる方法

治療期間 約1.5~2ヶ月
1日1回、週5回照射
内照射
(当院では施行しておらず、他院への紹介となります。)

前立腺内に放射線を出す小さなカプセルを埋め込みます。

合併症
  • 排尿障害(頻尿、排尿時痛など)
  • 血尿、血便、下痢
  • 性機能(勃起)障害

泌尿器科 紹介

昨今の医療は加速度的に進歩しており、泌尿器科分野でも癌治療に対する新たな抗がん剤やゲノム医療、手術におけるロボットの導入など、多くの病気の治療成績が飛躍的に向上しています。
当院は鳥取県東部および兵庫県北西部の基幹病院として、また地域に密着した総合病院として、様々な泌尿器科疾患に対して世界的標準治療、先進治療を行えるよう努めています。
治る病気が増えている一方、それでも“ひとは必ず最期を迎える”という医療の限界はあります。我々は、常に原点に立ち返り、QOL(Quality Of Life:生命・生活・人生の質) を重視し、インフォ-ムド・コンセント(説明を理解した上での同意) の上での医療を実践しています。

泌尿器科

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