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オーラルフレイル

オーラルフレイル

概要

オーラルフレイルとは、口腔に現れる虚弱を意味し、食物を噛んだり飲み込んだりする機能が低下したり、滑舌が悪くなったりするなど“口”に関連する機能が低下することを指します。一般的に、オーラルフレイルの始まりは食事時のむせこみが増えること、硬い食品が噛めなくなること、滑舌が悪くなることなどが挙げられますが、この状態を放置すると嚥下障害になり多岐にわたる身体的、社会的な障害を引き起こすことが考えられます。

原因・症状

口の健康に対する関心の低下や口のささいなトラブルから始まり、歯周病や虫歯によって歯の数が減少するなどがオーラルフレイルを引き起こされやすくなります。

オーラルフレイルが進行すると物を噛んだり飲み込んだりする機能が徐々に低下します。具体的には、食べこぼし、嚥下時のわずかなむせ、噛めない食品の増加、滑舌の悪化などが生じ、結果として食欲の低下を引き起こします。オーラルフレイルの悪化の過程は、他者との交流が円滑に行えなくなり、生活の意欲が低下することから始まります。そして、意欲が低下することで、歯周病や虫歯を放置し咀嚼機能や嚥下機能が低下することで食べれない食品が増加します。さらに口腔機能の低下を誘発することで、食事量の著しい低下などによって栄養状態が悪くなり、筋肉量・運動機能が低下し、最終的には要介護状態に陥ってしまいます。

検査

オーラルフレイルは歯周病や虫歯による残存歯数の減少によって段階的に引き起こされるため、定期的に歯科検診を受けることが大切と考えられています。また、オーラルフレイルの状態にあるか否かを調べるには、残存歯数、咀嚼能力、舌の動きと力、飲み込み、唾液分泌などの状態の評価が必要です。

治療

オーラルフレイルを予防するためには、歯周病や虫歯の治療を行い、残存歯数を維持または回復することが大切です。また、口腔機能を改善するには唾液分泌を促したり、咀嚼や嚥下に必要な筋肉を鍛えたりする“口腔体操”を取り入れていくことも必要です。

歯科 紹介

歯科は、口腔内の管理および食事の支援(摂食支援)を通じて栄養状態や全身状態の維持・改善を目的とした診療を行っています。また、口の健康に対する関心の低下や口のささいなトラブルから次第に食べる機能が低下することで、低栄養や摂食嚥下障害になるリスクが高くなるため、口腔機能評価、歯科治療、口腔衛生指導(家族指導)、嚥下評価・訓練、栄養指導そして定期的な歯科医院へ通院するように指導しています。

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