褥瘡
概要
皮膚およびその下の組織が圧迫や摩擦によって損傷を受け、潰瘍(ただれ)が形成される状態をいいます。
原因・症状
通常、体圧や長時間の固定された体位が原因で、特に寝たきりや床ずれのある患者に起こりやすいです。
以下は褥瘡の主なリスク因子です:
- 体圧:特に骨が体表面に直接当たる部分で、局所的な体圧が高まることがあります。
- 摩擦や剪断力:体を動かすことができない場合、対床面での摩擦や床ずれの方向に対する力(剪断力)が褥瘡を引き起こす可能性があります。
- 湿潤状態:皮膚が湿潤した状態が続くことも褥瘡のリスクを増加させます。
- 栄養不良:栄養不良は組織の修復能力を低下させ、褥瘡の発生を促進する可能性があります。
初期の褥瘡は皮膚の赤みや炎症として現れ、進行すると潰瘍が形成され、深部の組織にまで影響を及ぼすことがあります。
治療
塗り薬や創傷被覆材(やけどや褥瘡を覆う素材)で治療する保存的治療と外科的治療があります。医師だけでなく、看護師や栄養士、作業療法士、理学療法士、薬剤師など多職種で連携をとり、治療にあたります。
褥瘡は治療が難しく、予防が特に重要となります。予防のためには、次のような対策が取られます。
- 体位変換:寝たきりの患者に対して、定期的な体位変換や移動が必要です。
- 特殊なマットレスや座布団:圧力分散や体圧軽減に役立つ特殊なマットレスや座布団の使用。
- 保湿:皮膚の乾燥を防ぐための保湿。
- 栄養補給:栄養バランスの取れた食事や、必要に応じて栄養補給。
- 適切な清潔ケア:皮膚の清潔を保ち、感染症のリスクを軽減。
皮膚科 紹介
当院皮膚科は、日本皮膚科学会の専門医研修施設(主研修施設:岡山大学病院)です。現在常勤医1人で診療を行っております。
皮膚科
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