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産婦人科

産婦人科について

 人のライフサイクルは新生児期、小児期、思春期、成熟期、更年期、老年期に分けられます。女性の場合、思春期になり性ホルモンの作用によって第2次性徴が出現すると、徐々に皮下脂肪が増し丸みを帯びた体つきになり、初経がはじまります。やがて性周期が確立すると妊娠が可能となります。更年期になると女性ホルモンの急激な低下によって、さまざまな疾患を引き起こします。産婦人科は思春期より老年期まで女性のライフサイクルに密接に関係する診療科です。

 産婦人科診療は、周産期医学(産科)、婦人科腫瘍学、生殖・内分泌医学(不妊症・不育症)、更年期医学の4つの分野に分けられます。それぞれに専門的な知識が必要となりますが、いずれも扱う臓器は同じであり4つの分野を統合的に診療できる幅広い知識と技能が必要となります。当院における各分野の取り組みについてご紹介いたします。

1)周産期医学

 当院は総合病院ということもあり、正常な妊娠分娩はもとより、さまざまな合併症をお持ちの妊婦さんが来院されます。産婦人科医師やスタッフをはじめ、小児科医、内科医などとも協力し、安心・安全なマタニティライフを過ごせることができるように心がけています。また、当院は鳥取県東部の助産施設として鳥取赤十字病院と共に指定されています。しかしNICUは併設されていないため状況に応じては母体搬送・新生児搬送をさせていただく場合があります。

 当科を受診される妊婦さんは妊娠中からスタッフと話し合いを持ち、個人個人に合ったバースプランを立て、日々の生活の仕方や様々な不安など、時にはケースワーカーを交え色々とアドバイスを行っています。

 平成23年10月からは妊婦さんが満足できるマタニティライフが送れ、自分らしいお産をめざしていくために、助産師が中心となり妊婦健診や保健指導を行う助産師による外来、助産師外来を完全予約制で開設しました。現在は水曜日をのぞき毎日行っています。また、毎月第1金曜日には資格を持った助産師によるマタニティビクスも行っています。

2)婦人科腫瘍学

 良性腫瘍はもちろんのこと悪性腫瘍に対しても積極的に治療を行っています。

 子宮筋腫や良性卵巣腫瘍などに対してはさまざまな治療法を提案し、最良の治療となるよう心がけています。新しい過多月経の治療としてマイクロ波子宮内膜アブレーションを導入しています。これにより過多月経で悩む患者さんのうち、約1万人が子宮摘出を回避できるといわれています。

 子宮頚がん、子宮体がん、卵巣がんの悪性腫瘍に対しては日本婦人科腫瘍学会より示されているガイドラインを基づいた診療を行っています。手術だけではなく化学療法(抗がん剤治療)、放射線治療(体外照射・腔内照射)も積極的に行っています。腔内照射装置は、県内では鳥取大学医学部付属病院と当院にしか導入されておらず、治療対象の方を近隣医療機関よりご紹介いただき治療しています。

 また婦人科悪性腫瘍研究機構(JGOG)の登録参加施設として県内では鳥取大学医学部付属病院、鳥取県立中央病院と共に認定されており、婦人科悪性腫瘍に対する最適な化学療法の確立と普及のために国内ならびに海外の医療機関と共に多施設共同研究を行っています。

3)生殖・内分泌医学

 産婦人科を訪れる不妊カップルの中で、男性側に原因があるケースが約1/3、一方、女性側に何らかの原因が考えられるのは全体の約1/3と考えられます。結婚したカップルが妊娠できないのには必ず何らかの原因がありますが、現在行われている不妊の一般的医学的検査でその原因がはっきりしない原因が約1/3 あります。まず、原因検索を行い治療して行くことが大切です。

※現在、諸事情により不妊治療は行っておりません。

4)更年期医学

 女性のからだは卵巣から分泌される女性ホルモンによって、心身ともに大きな影響を受けています。

 女性ホルモンには、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2種類があり、互いにバランスをとり合いながら働いています。女性ホルモンは子宮や乳房を発達させ、月経や排卵を起こす作用があります。しかし、30歳代から40歳代になると徐々に卵巣から分泌されるエストロゲンが減少し、更年期(45歳~55歳)になると減少が顕著となり、やがて閉経をむかえます。この時期に、身体や心の不調(のぼせ、いらいら、不眠など)が現れます。この症状には個人差があり、日常生活に差し支える場合もあります。治療法も様々で、ホルモン補充療法や漢方薬などの代替療法、自律神経治療薬などがあります。個人個人に合った治療を行っています。


おわりに・・・

 多少意味合いは違いますが、ゆりかごから墓場まで、といった言葉があります。しかし現在の産婦人科医療に求められるものは、生命の神秘である命を得る前から、人生の総仕上げである命を全うするまで、幅の広い対応が求められています。少しでも皆様の役に立てるようスタッフ一同努力していきたいと思います。

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