第7回市民医療講演会を開催しました

平成26年1月18日(土) 10:00~11:30 さざんか会館5階会議室

第7回市民医療講演会を開催しました

 第7回目は、森谷医師(循環器内科医)による「急性心筋梗塞」、吉岡医師(脳神経外科医)による「脳卒中」の2題で講演を行い、約80名の方に参加いただきました。

第7回市民医療講演会を開催しました

 森谷医師からは、急性心筋梗塞は心臓の冠動脈が血栓で閉塞され、心筋組織が壊死に至る疾患であるということを図や写真を用いてわかり易く説明されました。
 心筋梗塞になると心室細動をはじめとした不整脈や心不全、場合によっては心破裂が起こり、病院搬送前に35%が死亡していると話されました。喫煙、高血圧、糖尿病、高脂血症などの冠危険因子を持つ中高年者がなりやすいこと、死亡率は年齢とともに高くなっているということです。
 症状としては、左前胸部に激しい激痛が起こること、冷や汗、嘔気、嘔吐を伴う事が多いことや約半数以上の症例では左肩から左腕の関節痛を伴うことを話されました。おかしいと思ったらかかりつけ医を受診すること、尋常ではないと思った場合にはすぐに救急車を要請してくださいということです。
 心筋梗塞になった場合には、詰まっている冠動脈を少しでも早く血液が流れる状態にする必要があり、カテーテル治療(ステント留置術)が一般的な治療方法であることを説明されました。

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 吉岡医師からは、脳卒中は、血管が詰まるタイプの「脳梗塞」と血管が破れて出血するタイプの「脳出血」「くも膜下出血」に分類されることを説明されました。
 寝たきりになる原因の約3割は脳卒中などの脳血管疾患であること、脳梗塞になった場合には、約半数の方が生活に支障をきたすことになってしまうことを話されました。
 脳梗塞の症状としては、急に片方の顔や手足がしびれたり力が入らなくなること、急に口がもつれてろれつが回らなくなったり言葉が出なくなること、めまいがしたりバランスが取れなくなってしまうことなどの症状が表れるということです。
 脳梗塞の治療については、流れなくなった動脈を再開通させることが必要で、血栓を溶かす薬rt-PA(アルテプラーゼ)の投与が有効であり、時間が勝負であることを説明されました。脳出血の治療については、致死的なほど血塊が大きい場合には意識改善・救命を目的として手術を行うが、傷ついた脳細胞は治らないので大きな後遺症が残ることになると話されました。
 脳梗塞の3大リスクファクターとして、「高血圧」「糖尿病」「高脂血症」があげられ、予防するためには食事療法(塩分や動物性脂肪分を減らすことや血糖値をコントロールするなど)や運動療法などにより、これまでの生活習慣を見直すことが大切であると締めくくられました。

 この『市民医療講演会』は、当院の活動内容やタイムリーな医療情報、健康に役立つ情報を広く市民の皆さまにお知らせすることを目的として、今年度から鳥取市保健医療福祉連携課、中央保健センターとの共催により、毎月一回開催することとしました。
 次回は、2月22日(土)に開催します。皆さま是非ご参加ください。

平成25年度
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