第5回市民医療講演会を開催しました

平成25年10月19日(土) 10:00~11:30 さざんか会館5階会議室

第5回市民医療講演会を開催しました

 第5回目は、加藤診療部長(外科医)よる「大腸がんの最新治療」、池田診療部長による「肺がんの外科的治療」の2題で講演を行い、約80名弱の方に参加いただきました。

第5回市民医療講演会を開催しました

 加藤医師からは、まず保険診療下で行われる大腸がんの治療について、手術と化学療法と放射線治療の3本の柱、がん外科の歴史や大腸がん治療のガイドラインなどについて話されました。さらには、最近主流になっている腹腔鏡手術の利点としては、切開創が小さい・入院期間の短縮化・体の負担が少ないなどがあげられ、欠点については、術野の視界確保の困難性・手術の長時間化・体位の問題など詳しく説明されました。普段ではなかなか見えない手術中の映像を用いて、胃と腸の結合する映像や内臓脂肪の多い方の術中映像も見せながら、『内臓脂肪の多い方の場合はがんと戦う前に、まず、内臓脂肪との戦いをしないと』など笑いを交えながら丁寧に説明されました。さらには、腹腔鏡手術の件数増加や成績などについても話されました。

第5回市民医療講演会を開催しました
 また、池田医師からは、肺がんの診断・ステージ分類の決定方法から外科的治療に至るまでの流れを説明されました。そこで、肺がんは治りにくいがんの一つであり、根治させるのは手術ができるかどうかで決まる。ステージ判定は、手術可能かの判定を行い、がんの大きさだけではなく、転移状況も踏まえて決定する。また、普段あまり聞けない肺がん手術の歴史を噛み砕いてわかりやすく説明され、今後は、積極的な縮小手術が行われてくるとの話もありました。大腸がんと同様に鏡視下手術も行われており、当院でも4月より完全鏡視下手術(complete VATS,pure VATS)を導入し、現在おこなっております。最後に当院の肺がん手術治療方針について説明され、その中でがん治療としての質と安全性を損なわないように、病状や手術方法また呼吸機能などのバランスを見ながら治療していくと言われ、『機会があれば是非相談をしてください。』とのことで締めくくられました。

 この『市民医療講演会』は、当院の活動内容やタイムリーな医療情報、健康に役立つ情報を広く市民の皆さまにお知らせすることを目的として、今年度から鳥取市保健医療福祉連携課、中央保健センターとの共催により、毎月一回開催することとしました。
 次回は、11月30日(土)に開催します。皆さま是非ご参加ください。

平成25年度
第5回市民医療講演会を開催しました
外来診療
休診・代診のご案内
[平日] 17:00~翌日8:30
[休日] 8:30~翌日8:30
MENU
研修会・講演会のご案内
モーニングレクチャー
病院広報誌
看護部のご案内
臨床研修医募集
検診・人間ドック
病後児保育施設「にじっこルーム」
DPCデータによる病院指標
リンク集
ページのトップへ