第5回目は、加藤診療部長(外科医)よる「大腸がんの最新治療」、池田診療部長による「肺がんの外科的治療」の2題で講演を行い、約80名弱の方に参加いただきました。
加藤医師からは、まず保険診療下で行われる大腸がんの治療について、手術と化学療法と放射線治療の3本の柱、がん外科の歴史や大腸がん治療のガイドラインなどについて話されました。さらには、最近主流になっている腹腔鏡手術の利点としては、切開創が小さい・入院期間の短縮化・体の負担が少ないなどがあげられ、欠点については、術野の視界確保の困難性・手術の長時間化・体位の問題など詳しく説明されました。普段ではなかなか見えない手術中の映像を用いて、胃と腸の結合する映像や内臓脂肪の多い方の術中映像も見せながら、『内臓脂肪の多い方の場合はがんと戦う前に、まず、内臓脂肪との戦いをしないと』など笑いを交えながら丁寧に説明されました。さらには、腹腔鏡手術の件数増加や成績などについても話されました。
この『市民医療講演会』は、当院の活動内容やタイムリーな医療情報、健康に役立つ情報を広く市民の皆さまにお知らせすることを目的として、今年度から鳥取市保健医療福祉連携課、中央保健センターとの共催により、毎月一回開催することとしました。
次回は、11月30日(土)に開催します。皆さま是非ご参加ください。