病院長あいさつ

病院長
大石 正博

私は2019年より鳥取市立病院院長に就任しております。前任の早田先生より院長という大役を拝命し、その重責に身の引き締まる想いです。この場を借りて、自己紹介をかねてご挨拶申し上げます。

当院には1999年4月に着任し消化器外科診療を担当しました。当時の山下外科部長や関場院長のご理解もあり、岡山大学肝移植チームの一員として200件ほどの生体肝移植に当院から参加させていただきました。そこで学んだことを地域に還元するために、当院に肝胆膵外科を立ち上げ、現在までに600件の肝胆膵高難度手術に関わることができました。

院長となると病院全体への目配せが必要なので、管理職に徹してメスを置く外科医が多いようです。いろいろな部署からいろいろなひとが相談に来るので、ひとが来やすいように院長はいつも院長室にいたほうがいいような気がします。ただ、現状では消化器外科を志す若い医師が少なく、まだまだ現役で手術をしていかないといけないようです。現在60歳ですが、もうしばらく外科医をつづけて、プレイングマネージャーとして臨床面でも引っ張っていければと思います。

現在、当院を含めて自治体病院はどこも経営が悪化してきています。超高齢社会となり患者数は増えてはいるようですが、それ以上に在院日数が短くなり、結果として病床利用率は減少し入院収益が減少しています。国の医療政策では、病院に与えられた役割は機能分化した入院医療であり、外来診療では収益が上がらないようになっています。経営改善のためには、いま以上の入院患者を確保することが必要ですが、それが難しければ病院の規模を縮小するといった難しい決断を迫られるかもしれません。

敬愛する先輩から、「先生は鳥取市立病院で自分のキャリアを築いてこられているので、職員は先生について行かれると思います。応援団は多いほどいいです。ぜひ、頑張って、鳥取の医療にこれまで以上に貢献してください。」とお手紙いただきました。現在、当院の置かれている厳しい状況のなかで、私についてきてくれる応援団がどれだけいるか不安もありますが、改めて皆様のご指導、ご支援のほどよろしくお願いし、挨拶とさせていただきます。

病院長 大石 正博
 
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