胆管癌・膵癌などによる黄疸(悪性胆道狭窄)に対する内視鏡治療・経皮的治療

膵癌や胆管癌が大きくなると胆管が狭窄・途絶し、胆管内の胆汁の流れが悪くなり、黄疸や胆管炎が発生します。胆管結石や胆嚢炎と異なり、腹痛や黄疸は徐々に発生するのが特徴です。


(1)内視鏡的胆管ドレナージ(ERBD)
  • 内視鏡でプラスチックステント(プラスチック製の細くて柔らかいチューブ)を胆管内に留置して、胆汁の流れを良くします。チューブは2-3カ月で閉塞することが多く、閉塞したら交換します。
  • 症例によっては閉塞しにくい金属ステント(金属製の太くて柔らかいチューブ)を胆管内に留置することもあります。
(2)経皮経肝胆管ドレナージ(PTCD)
内視鏡治療が難しい場合には、腹部超音波で確認しながらお腹や脇腹から穿刺し、チューブを皮膚・肝臓を経由して胆管内に留置します。うっ滞した胆汁がチューブを通って持続的に排液されます。

金属ステントによるERBD

胆管癌・膵癌などによる黄疸(悪性胆道狭窄)に対する内視鏡治療・経皮的治療
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