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大腸ポリープ(腺腫・がん)

大腸ポリープ(腺腫・がん)

概要

食事の欧米化などにより、大腸がんは増加の一途をたどっており、日本人のがん死の上位を占めています(男性の第3位、女性の1位)。40歳から罹患率が上昇しますが、若年者でもしばしば発生します。
大腸がんも胃がんと同様、転移前に見つかれば治療で根治が期待されます。さらに早期がんで見つかれば、胃がんと同様、多くが内視鏡治療で根治可能です。大腸がんの多くは良性ポリープの大腸腺腫から発生することが分かっており、大腸腺腫のうちに治療しておく方がより安全です。

検査

大腸ポリープの内視鏡診断

当院では年間約1200~1300件の下部消化管内視鏡(大腸カメラ)を行っています。大腸がん検診は便潜血反応で行いますが、便潜血検査では早期がんの約7割、進行がんの2-3割を見逃してしまうとの報告もあり、注意が必要です。40歳を超えたら、症状がなくても1度は大腸カメラを受けることをお勧めします。また、血便・腹痛・腹満感・便秘などを認める方は、大腸がんのことがありますので、外来でご相談ください。
大腸ポリープの診断でもNBI拡大観察による評価を行っており、精度の高い内視鏡診断(腺腫とがんの鑑別、がんの深さの診断)を目指しています。

治療

大腸ポリープの内視鏡治療

当院では年間300-400例の大腸ポリープ切除が行われています。多くがスネアとよばれる道具を用いて安全・簡単に切除できます(ポリペクトミーまたは内視鏡的粘膜切除術:EMR)。
2cm以上の大きいポリープに対しては内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)による切除を行っています。

大腸EMRの概要

大腸EMRの概要

大腸ESDの概要

方法は胃ESDに準じます。
胃がんの内視鏡診断・治療の項目をご覧下さい。

当院での実際の症例

当院での実際の症例

盲腸(大腸の一番奥の部分)のほぼ全域を占める長径7cmの大きな腫瘍です。
精密検査で転移がない、大腸腺腫に合併したがんと診断されました。
従来の内視鏡的切除法では治療が難しいため、これまでは手術が行われてきましたが、ESDの導入により内視鏡で切除できるようになりました。

内科 紹介

内科は全人的・総合的な観点から診療を行い、きっちりと診断・治療ができることが大切です。また、近年、分野によっては、より専門で高度な医療を提供することが求められています。当院内科では、総合診療科と分野別の専門内科が協力しつつ、これらを両立して地域医療に貢献できるように取り組んでいます。

2012年度から創設された総合診療科は、現在、内科診療において当院の入り口でもあり、柱でもあります。複数の疾患を併発されていたり、どの分野の疾患なのか等がわからない場合に、総合診療科を受診していただければ、無駄なく的確な診断・治療方針が得られることと思われます。また、地域の高齢化にともない、総合診療科と内科は地域支援医療にも積極的に取り組んでいます。

専門内科については、循環器内科と神経内科は独立しており、その他の分野の内科を専門として扱っています。消化器(内視鏡、肝臓)内科、糖尿病、血液の分野に専門医が常勤しています。

残念ながら、呼吸器内科、膠原病、甲状腺、内分泌、感染症の専門医は不在の状態です。また、専門医がいても、一人で診療を行っているところもありますので、十分な対応ができない場合もあります。今後、各分野の専門医が途切れないよう、また、不在の専門分野の診療体制を何とか構築できるように努力しているところです。

内科

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