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肝細胞癌について

 1994年から20086月まで、肝細胞癌(HCC)104例に対して、肝切除術を行っています。術式は、系統的切除を80(76.9%)に行っています。根治性が高く、術後の合併症が少ないことから、肝予備能が許す限り、解剖学的な系統切除を行うようにしています。術前の肝予備能評価は、ICG検査、GSAシンチで行っています。術式の選択は、主に幕内基準を参考にしています。


長期成績

 根治手術が行われた93(Stage I 17例、Stage II 32例、Stage III 31例、stage IVA 14),長期予後について検討しました。Stage別の5年生存率は、Stage I 69.8%Stage II 56.%Stage III 32.4%Stage IVA 34.2%(図2-1。全症例の累積生存率は、188.1%366.7%547.4%1016.7%(2-2)。全症例の無再発生存率は, 175.3%336.6%528.9%109.5%(2-3)

 表2-3から、術後3年以内の再発が、60%以上の症例に認められ、これは原発巣からの転移によるものと考えられます。また、術後3年以降も、緩やかですが、再発が認められます。これは、肝細胞癌に特有な多中心性発癌によるものと考えられます。このため、当院では、再発の多い術後3年以内は4ヶ月おきのdynamic CTAFP測定を推奨しています。


 また、生存率と無再発生存率との違い(5 47.4% vs 28.9%)から、他の癌種と異なり、再発したとしても、肝内での再発が多く、再肝切除、ラジオ波(RFA)、肝動脈塞栓術(TAE)などにより、延命を図ることが可能です。

肝細胞癌について
肝細胞癌について
肝細胞癌について
担当:大石 正博(おおいし まさひろ)医師
 日本外科学会認定医
 日本外科学会専門医
 日本外科学会指導医
 日本消化器外科学会認定医
 日本消化器外科学会専門医
 がん治療認定医
 がん治療暫定教育医
 日本肝胆膵外科学会高度技能指導医
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