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肝切除術について

A) 症例数と対象疾患

鳥取市立病院・外科(肝胆膵)では、1994年から2007年までの間で、200例の肝切除術が行われています。2002年までは、年間10程度の症例数でしたが、2003年より症例数が増加し、2007年は36例の肝切除術を行いました(1-1)。対象患者の年齢は2789歳(平均66.6歳)です。対象となった疾患は、肝細胞癌101 (50.5%)と最も多く、次に大腸癌の肝転移44(22%)でした(表1-1)

肝切除術について
肝切除術について

B) 切除術式

当院の肝切除の特徴として、部分切除が少なく、広範な切除が行われています。行われた術式は、葉切除(右葉切除、左葉切除)がもっとも多く、いわゆる系統的切除(解剖学的切除)が、154例(77%)に行われています。また、クイノーの3区域以上の切除となるmajor hepatectomy64例(32%)に行われています(1-2)

肝切除術について

C) 術中出血量

肝切除200例の平均出血量は1069mlで、136例(68%)では無輸血で行われています。また、major hepatecotomy が行われた63例で、前期(94-01年)と後期(02-07年)で比較すると、平均出血量は1906mlから1183mlに減少し、後期では69.8%で無輸血手術を行うことができました(1-3)。出血量の減少は、Anterior approach, Belghiti's hanging maneuver, Selective vascular exclusionなど新しい手術手技の導入によるものと考えられます。

肝切除術について

D) 術後合併症(1-4)

術後の合併症は62 (31%)に認めました。Surgical site infection (organ/space)がもっとも多く、19 (9.5%)に認め、このうち7例では、超音波ガイド下に穿刺ドレナージを行っています。Surgical site infection (organ/space)の対策のため、昨年より、閉鎖式持続陰圧ドレーンを採用しています。また、術後合併症に対して再開腹術を要した症例は6(3%)ありました。その内訳は、腹腔内出血2例、胆汁瘻1例、腸閉塞1例、腸管吻合の縫合不全2例でした。

肝切除術について

E) 在院死亡6 (3%)

・術後肝不全4

surgical site infection (organ/space)から敗血症、多臓器不全を合併した2



F) 平均在院日数29.8

合併症があり43.9日、合併症のなし24.2日。


担当:大石 正博(おおいし まさひろ)医師
日本外科学会認定医
日本外科学会専門医
日本外科学会指導医
日本消化器外科学会認定医
日本消化器外科学会専門医
がん治療認定医
がん治療暫定教育医
日本肝胆膵外科学会高度技能指導医

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